結婚指輪に取り入れられるモチーフとしては、さまざまなものがあり、それぞれに深い意味があります。ハートには、「深い愛情」や「恋愛の成就」「幸せな結婚」などブライダルリングとしてふさわしい意味が込められているため、モチーフの中でも人気が高いです。また、デザインとしても可愛らしい印象を与えるため、婚約指輪や女性用の結婚指輪に取り入れられることが多いモチーフです。ハート以外には四葉のクローバーをイメージしたモチーフも人気があります。
四葉のクローバーのそれぞれの葉には「愛情」「富」「名声」「健康」の意味があり、日本だけでなく外国でも幸せのシンボルとして有名なモチーフです。女性らしいモチーフとしては、「花」があります。中世のヨーロッパでは、忘れな草やパンジーが人気でした。現代では、日本古来の桜を結婚指輪に刻む人もいます。
性別に関係なく身につけやすいモチーフとしては馬の蹄をイメージした「馬蹄」があります。イギリスではこの馬蹄を玄関先にかけておくと魔除けの効果があると信じられており、結婚式の日には玄関に馬蹄を飾る習慣があります。魔除けの意味合いが強いモチーフとしては、十字架があります。十字架はさまざまな災いから守ってくれるシンボルであるため、結婚指輪にも使用される頻度が高いモチーフです。
動物のモチーフとしては、昔から蛇をモチーフにしたものも結婚指輪ではよく使われています。西洋では、蛇は「永遠の象徴」としての意味をもち、19世紀のビクトリア女王の婚約指輪は蛇をモチーフにしたデザインでした。